私の議会報告

令和4年 第3回定例会 9月27日 決算特別委員会総括質疑

1 環境問題について
(1)緑化の推進について
(2)家庭ごみの適正排出の推進について
(3)空家対策について
(4)その他
2 子ども医療費助成について
3 その他


1,環境問題について

(1)緑化の推進について

初めに、緑化の推進について伺います。今月8日、96歳で亡くなったイギリスのエリザベス女王は、花と緑をこよなく愛し、歩行困難になってもガーデニングショーに出かけ、各公園や皇室の庭にバラが咲き乱れる美しいイングリッシュガーデンを維持してきました。その影響を受けて、国民の多くは狭い自宅の庭でもガーデニングにいそしみ、夏にはオープンガーデンが開かれます。ロンドンにはごみごみした地域もありますが、その中心には広大な緑の公園があり、誰もが心を休め、憩える環境があります。
話は変わりますが、1960年代の中野区、欧米視察から帰国した当時の上山中野区長は、大都会ニューヨークにはリスが走り回る公園がある、どの都市も緑が豊かで美しい、中野区には緑が少ないことを痛感したと言い、早速、中野通りに桜の苗木を植えました。中野駅から哲学堂公園まで、今では春になると桜が咲き誇り、各地から人が集まるお花見の名所になっています。緑や花は人々を癒やし、幸せな気持ちにさせます。中野区の公園も、遠出できない高齢者も近くの公園で安らげるような、多くの緑と花に囲まれた癒やしの場所になってほしいと思います。そんな思いから質問させていただきます。
2019年発効の中野区みどりの基本計画によると、2016年、平成28年の住宅地における緑被率は15.1%、2007年、平成19年の緑被率は15.5%から下がってしまいました。第2次中野区環境基本計画では、一定規模以上の敷地に建物を建てる場合に、緑化計画書を提出し、認定を受け、一定の緑を確保し、努めていくことを推進。大規模公園を増やし、緑を増やしていく計画などがありましたが、令和3年、それらの事業を続けてきて、緑被率は向上しているのでしょうか。
永見環境課長 緑被率につきましては、平成30年度に策定をいたしましたみどりの基本計画の策定に向けて調査を行い、平成28年度時点での数値を計画に記載をしております。緑被率の算定には詳細な調査が必要となるために、みどりの基本計画の策定時のみ算定を行っておりまして、現状の数値は把握をしてございません。
近藤 いろいろ努力をされてきましたけれど、今の時点ではまだその後の緑被率は分からないということですね。中野区みどりの基本計画には、屋敷林や農地などの民有地に古くからある緑は相続等を期に縮小消失する傾向にあるため、これらの保全が必要ですと問題意識を掲げているのですが、何か対応策を取ってきたのでしょうか。
永見環境課長 地域にゆかりのある緑を保全をするために、樹木や樹林につきましては、一定の基準を満たす樹木、樹林、生け垣の保護指定を行い、維持管理に要する費用の一部を助成する制度を設けております。また、農地や生産緑地につきましては、都市における貴重な緑地、オープンスペースとして、その保全を図るよう働きかけ等を行っております。
近藤 特に目新しいことはないという感じですけれど。第4次中野区環境基本計画においては、令和3年度から令和12年度の基本目標、都市の自然環境、公園の適正な維持管理とありますが、公園に新たな植栽や花を増やしていく計画などはあるのでしょうか。
村田公園課長 公園の整備等を行う場合、中野区みどりの保護と育成に関する条例施行規則第11条、別表第1によりまして、公園の敷地面積の10分の3以上を植栽地とするように定められておりまして、必要数は満たされているものでございます。よって、枯れた樹木を植え替えるなどの場合を除いて、新たに植栽する計画はございません。
近藤 新たな計画はないということで、今年度、公園等管理業務に関して区の認定を受けた団体に対して、花や苗などの支給を試行的に実施する取組を始めました。区内に安らぎや安堵感を与える空間づくりはよいことだと思いますが、公園等の管理作業に関して認定を受けている団体というのはどのような団体で、どこで活動しているのでしょうか。どうすれば分かるのでしょうか。
村田公園課長 団体は、区内に在住・在勤・在学している者3人以上で構成されており、緑化の推進に意識が高く、公園等の管理作業に対する意欲と地域貢献活動に対する熱意を持っていること、管理作業を継続して遂行できることを認定の条件としてございます。認定団体は、公園等の清掃及び除草、花壇づくりの管理作業を行うものでございます。団体の活動については、団体の申請に対して認定しているものでございまして、公表などはしてございません。
近藤 そうしますと、区民からはどこで誰が何をやっているか分からないということでよろしいですか。
村田公園課長 公園に行けば分かるかもしれないんですけれども、公表しているものはございません。
近藤 区は、緑化推進の普及啓発として、区民に対して花と緑の祭典や、みどりの教室、みどりの貢献賞などを開催しています。花と緑の祭典では、区民に苗木を配布して緑化を進めていますが、なぜ苗木を配布しているのですか。
永見環境課長 苗木の配布につきましては、配布を通じて、緑の大切さに関して区民意識の啓発を図ることを目的として配布をしてございます。
近藤 花と緑の祭典などで苗木を配布し、バラの育て方を教えてくれる教室もあります。しかし、中野区の公園ではバラが咲いているのを見たことがありません。23区の区立公園でバラなどとげのある草木、植物の植栽を禁止しているのは、中野区だけだそうです。各区は、ロープ柵などのある花壇内に植えるなど工夫をしていますが、中野区でもできなくはないと思いますけれど、いかがですか。
村田公園課長 ほかの区では、公園にとげのあるバラなどについて植栽されている区画は立ち入り禁止にしたり、ロープ柵のある花壇内に植栽するなど、公園利用者が触れない位置へ植栽している例が多いものと認識してございます。自主管理花壇では、公園利用者が触れられる位置にあり、けがを予防する必要があることから、とげのある植物を植えることは禁止しているものでございます。
近藤 千代田区では、バラやとげのある植物は町会が中心となって維持管理をしています。中野区で言えば公園等花壇支援事業のような方たち、さらに進んでアダプト制度ですが、これらには特別的な扱いをしているそうです。いろいろ質問してきましたが、まとめてみますと、区は緑被率を上げる努力をしていますが、これまであった屋敷林や農地等の民有地が相続などでなくなり、緑被率は下がっている、今のところですね。区では公園の花壇に花を植えることは一切せず、花壇は住民たちで造り、育て安らぎの空間づくりをしようという取組に予算をつけることに応援した。一般区民にも、花や緑の祭典などで苗木を配布したりして、各自自宅で緑を育ててもらいたいと思っているということです。
私はここ何年か、高齢の家族が亡くなった遺族や高齢者本人から、大切に育ててきた植物を育てることができなかったので、公園の片隅にでも植えてもらえないかと何件も相談を受けてきました。また、老後を花や植栽で育てて楽しんでいた方が亡くなったとき、手入れができずに雑草が蔓延することを恐れた遺族が、除草剤をまいて庭全体を枯らす決断をしたり、家の建て替えで草木も全て重機でつぶしてしまう光景を目にし、悲しい思いをしています。高齢者が育てられなくなった植栽は、ごみとして捨てるしかない現状、片や手入れをする予算も花もなく、殺伐とした中野区の公園、双方に思いをはせます。育てられなくなった区民の植栽、花と緑などで配られた苗木を大切に育てていた方もいらっしゃいます。これらを公園で引き取り、植えることはできないのでしょうか。植え替え作業費用などは本人たちが出すといっても無理なのでしょうか。いかがでしょうか。
村田公園 公園の植え込みにつきましては、地被類、低木、中木、高木が良好な景観を形成できるようにバランスを考えて設計して植樹をしているものでございます。そのため、地域住民からの植物の提供は受けていないものでございます。
近藤 受けていないのは知っているんですけど、何かできないかと思って質問しています。
以前、新宿区では、植物バンクのような場所を設け、育てられない住民と育てたい住民の譲り合いができる場所がありました。中野区でも、住民同士が植物を譲り合い、植物を守るような場所は設けることはできないのでしょうか。
永見環境課長 現在、花と緑の祭典におきまして、花と緑の窓口コーナーとして実行委員会が主体となって、区民の方が持ち込む苗木等の交換や譲渡などを行ってございます。
近藤 それは知っているんですけれど。中野区も公園等花壇支援事業を進めるに当たり、高齢者が育て切れない植物を預かり、公園に植え、植物の種類についても団体の意思を尊重するなどした花壇造りができるとよいと思いますけれど、いかがですか。
村田公園課長 公園の自主管理花壇は、公園利用者にとっても身近な施設でもあり、適切な公園管理を行う上で一定ルールは必要と考えてございます。そのルールを守りながらも、団体ごとの意思に基づいて、様々な種類の植物が育てられている状況であると認識してございます。
近藤 ですから、結構自由にそこはできるという見解でよろしいんですよね。いかがですか。
村田公園課長 一定のルールはございますが、それを守っていただければ、ある程度自由に植えていただいているものと認識してございます。
近藤 また、子どもたちが花の名前を覚えられるように、花壇の花には名前をつけていただきたいと要望がありますが、いかがですか。
永見環境課長 今年度から試行的に実施をしております公園等花壇支援事業におきまして、認定団体に対する支給品として、花の名前を記載できる名札を送付する予定でございまして、各団体の御判断により御活用いただく考えでございます。
近藤 緑と花がそこにあるだけで心豊かになります。区が区立公園にバラは駄目、アジサイも駄目、花は管理が大変だから植えない、イベントで植物は配りますが、自宅で育てた緑は御自分で管理ができなければごみにしてくださいというのであれば、公園等花壇支援事業では、少しでも自由な花壇造りができるように配慮し、この事業を広く広報やホームページで紹介して、花が好きな人たちがつながれるような工夫をしてはいかがですか。
永見環境課長 認定団体につきましては、団体ごとのお考えを持って公園の管理作業に登録をしているものでございまして、区の一存で情報提供することはできませんが、公園等花壇支援事業の一環として、団体の希望に応じて活動の紹介等を行い、緑化の活動を広げていきたいと考えております。
近藤 ぜひいろんな人もこういう花壇造りに参加できるようにしていただきたくて、一部の人たちだけがやっているということじゃなくて、広げていただきたいと思います。

(2)家庭ごみの適正排出の推進について
近藤 午前中に引き続いて、環境問題についての2番目に入らせていただきます。
家庭ごみの適正排出の推進について伺います。コロナ禍で粗大ごみが増えている状況ですが、令和3年度の粗大ごみはどのぐらいなのでしょうか。増えているのでしょうか。粗大ごみの量の推移を教えてください。
阿部清掃事務所長 お答えします。令和3年度が2,517トンというふうになっております。推移ですが、平成30年度、新型コロナ感染症対策実施以前が2,020トン、その次、平成31年度が2,113トン、令和2年度が2,340トンで、先ほど申し上げましたとおり、令和3年度が2,517トンというふうになっておりますので、新型コロナウイルス感染症の蔓延後に増加しているというような傾向でございます。
近藤 これ、令和3年度は補正予算でたしか車の台数も増やすというようなこともしたと思うんですよね。そのぐらいごみの、粗大ごみが増えているんですよね。この粗大ごみは毎年のように増えているんですけれども、ほとんどの区民が適正な手続を取り、粗大ごみを出しているのですけれど、集積所にはたんすなど、明らかに燃やすごみでは大き過ぎるサイズのごみが捨てられているのをよく目にしますが、この不適切なごみはどのぐらい捨てられているか、分かるんですか。
阿部清掃事務所長 不法投棄された粗大ごみですが、令和3年度が3,041個というふうになっております。こちらの推移ですが、平成30年度が4,088個、平成31年度が3,380個、令和2年度が3,767個で、令和3年度が3,031個というふうになっております。
近藤 そうしますと、これ、粗大ごみの量と不適切な排出のごみというのは、関連性というのはあんまり見られないで、不適切なごみというのは大体3,000個以上が毎年捨てられているという形で、そう考えてよろしいですか。
阿部清掃事務所長 そのとおりでございます。
近藤 3,000個以上毎年捨てられているんですけど、これは何が多いんですか。そういう統計とかは出ているんですか。
阿部清掃事務所長 こちら、一番多いのが布団となっておりまして、布団が令和3年度で678個というふうになっております。
近藤 3,000個ぐらいの中で678個が布団ということで、布団を出す方が多いということなんですね。皆さんが、区民の方が本当に手順を踏んで、これ、なかなか粗大ごみを申し込んでもできないというのを待って、きちっとルールに従ってやっているのにもかかわらず、こういうごみを排出する人がいるというのはとても気分の悪いものだと思うんですね。これ、何か対策を取っていますか。
阿部清掃事務所長 不法投棄されました粗大ごみにつきましては、警告シールを貼って、適切な排出の案内を行っております。ホームページや区報でも排出ルールについての案内を行っているところでございます。
近藤 普通の生ごみやなんかと違いまして、この粗大ごみというのは追跡することはできないんですよね。それで、シールを貼って注意しているということなんですけど、これ、シールを貼っただけでは何も痛くもかゆくも、出しちゃった人にとっては効果はあんまり感じられないと思うんですけれど、これ何かもうちょっとやりようがないのかなって、私も初めてこれ、シールぐらいしか何もやっていないということを今回の取材で分かったんですけれど、このままだと、毎回毎回この3,000個は減っていかないと思うんですよね。やっぱりこれ、布団が多いんでしたら、布団が多いって、布団は粗大ごみであるということを周知させたり、徹底的に粗大ごみもルールを守ることを区報やホームページやいろんなところで、この方法しかないのでしたら周知というのを本当に徹底していただきたいと思うんですけど、いかがですか。
阿部清掃事務所長 委員のおっしゃるとおり、そのように周知を進めてまいりたいと思っております。
近藤 ぜひね、来年、再来年、これが減っていくように、これ今私、集積所だけ聞きましたけど、集積所にわざわざ捨てに来ているというのは、まだましというか、ましではないですけど、もっとほかのところに不法に投棄してしまうごみは数えていないということですから、やっぱりこれ、きちっとルールを守らなければというか、皆さん本当、ほうき1本、地域を掃除するために長いほうきで掃除していても、その1本にも粗大ごみがかかる長さがあるって、そういう何か理不尽なことが起きていますので、ぜひ徹底していただきたいと思いますけど、いかがですか。
阿部清掃事務所長 そのように周知徹底をしてまいりたいと思っております。
近藤 ありがとうございます。
次に行きます。空き家対策について、他の委員からも質問がありましたし、今回ちょっと時間の関係で取り下げます。取材に来てくださった職員の方は、申し訳ございませんでした。
(3)その他
その他で、段ボールコンポストの活用について伺います。今年の第2回定例会の一般質問で、段ボールコンポストの活用について質問させていただきましたが、段ボールコンポストについては、費用も安価で比較的取り組みやすい生ごみ減量の取組であると考え、ホームページやその他の媒体で区民に対して情報発信していきたいという答弁を頂きました。とてもうれしかったです。それが今回の9月20日号の区報でも、ごみ減量の取組が出ていたんですけれど、出ていたというか、まずホームページを開いても、ごみ減量のページがすぐに見つけることができなかったんですね。いろいろな分野の中で、環境というところではすぐに押せばいいというところがないんですよね。そして、担当に尋ねると、まだ生ごみ処理機、コンポストか容器のあっせんとして、今までどおりの高額のあまり使われていないコンポストを紹介していました。不本意ではありますが、一応あっせんしている高額のコンポストさえもホームページからは見ることもできない。そして、段ボールコンポストにおいては、取組も紹介されていませんでした。これはどうなっているんでしょうか。
阿部清掃事務所長 まず、段ボールを活用したコンポストにつきましては、他自治体や民間の団体の取組を参考に、分かりやすい解説をつけた記事をホームページに掲載する予定でございます。それと、あっせんしているコンポストにつきましては、ホームページのほうに上げてはございますが、ちょっと見つけにくい状況ということは改善してまいりたいと思っております。
近藤 私はこれ、本当に不本意なんですけど、あっせんしているのに見にくいところに入っちゃっているというのも、取材のときに2人で見たんだけど、どこだろうねなんて、ごみの担当と私でもなかなか見つけられないぐらい、区民、ちょっとあっせんしてるのをこんなに見つけられなかったら、やっぱりこれを買おうかなとか思わないと思うんですよね。それで、やっぱり環境への取組がもう少し区民の目に入るようにホームページを改善していただきたいと思いますけど、いかがですか。
阿部清掃事務所長 ホームページを分かりやすく発見できるように、所管とも相談してまいりたいと思っております。
近藤 ありがとうございます。段ボールコンポストの話に戻しますけれど、きっとこれから、一般質問でも答えていただいて、やっていただけるみたいにおっしゃっていたんで、お気持ちはあるんでしょうけれど、どのように進めていいのか分からないと想像しますので、まずは中野区民全体を対象に始めるのではなくて、例えば中野区の真ん中の新井区民活動センターを使い、講習会を開き、周囲の地区をモデル地区として取り組んでみるなど、そういった取組はできないでしょうか。
阿部清掃事務所長 まず、区民全体というよりも、モデル地区を参考にしてということも一つの検討の中に入れていきたいと思っております。
近藤 何か、元気を出して頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。

2,子ども医療費助成について
次に、子ども医療費の助成について伺います。現在、中野区に住所を有し、健康保険に加入している中学3年生までの子どもに対して、健康保険に係る医療費の自己負担分を区が助成しています。中学生までが入院、通院ともに助成の対象となり、完全医療費無償化になったのは2007年、平成19年10月からでしたので、2008年、平成20年度から医療費の推移を見ますと、乳幼児医療費助成と、小中学生対象の子ども医療費助成を合わせると約8億8,420万円でした。私はこの制度が始まったときに何度も質問をして、中学生までの子どもの医療費無償化は、子育て中の保護者の負担を軽減する重要な子育て支援策ですが、無償化は、受診頻度の増加や時間外診療を増やす可能性もあり、結果、医療費の増大につながるのではないか。所得制限、一部負担等も考え、その部分を他の子育てサービスに充てるという検討も余地があるのではないかという趣旨の質問をしてきました。そして、すぐに医療費助成額は10億円を超えてしまうのかと、とても危惧してきました。2021年、令和3年度子ども医療費助成額は幾らでしたか。
滝浪子育て支援課長 ゼロ歳から中学3年生までの子ども医療費の助成額としては11億1,774万円余り、件数としては50万1,730件でございました。
近藤 対象者は、2008年と比べると何人ぐらい増えているんでしょうか。
滝浪子育て支援課長 2008年度と比較すると、対象者数といたしましては約4,300人ほど増えております。
近藤 4,300人ぐらいは増えていると。それだけでも、10億円をとっくに超えて11億円になってしまっていると。中学生までの子ども医療費が増大した要因を教えてください。
滝浪子育て支援課長 増えた要因といたしましては、対象者数の増加及び医療の高度化などによる医療費単価の増加などが考えられると思っております。
近藤 医療費単価が上がって、人数も増えてはいるということですけれど、さて来年度からは高校生までの医療費も無償化の予定ですが、どのぐらいの予算を想定されているんでしょうか。対象者も教えてください。
滝浪子育て支援課長 現時点で医療費の助成額といたしましては約1億2,000万円、対象者数といたしましては約5,100人を見込んでおります。
近藤 今のところ、東京都が全額補助ということですけど、3年後、3年間やって4年後はどのようになっていくかは決まっていないとお聞きしました。東京都の予算も私たちの税金ですし、ましてや3年後、4年後、区が全額負担することになっていけば、区の財政を大きく圧迫します。東京都の中でも、市部は所得制限や一部負担があるとお聞きしましたが、どのようになっているのでしょうか。
滝浪子育て支援課長 市部におきましては、所得制限や窓口自己負担がある自治体やない自治体など、自治体により取扱いが異なるように聞いております。
近藤 一部負担とかというのができればいいなと思いますけれども、23区はもう全て無償化ということで。中学生までの医療費助成の経緯から見ても、無償化によって、区が想定していたよりも区の負担は増えていると思います。高校生は中学生までの子どもたちより行動範囲が広く、部活、通学などで平日にかかりつけ医などに行く時間も限られています。休日診療などの増加が懸念されます。今後、東京都の助成がなくなった場合、一部自己負担や所得制限などは検討していくのでしょうか。
滝浪子育て支援課長 令和8年度以降につきましては、現在の中学3年生までの子ども医療費助成で自己負担などがないことから、所得制限や自己負担を求めていくことは難しいと考えております。令和8年度以降の補助につきましては、今後、区市町村と都との間で協議の場を設けて、協議をしていくことになっておりますので、引き続き十分な補助が行われるように要望してまいります。
近藤 ぜひこれね、医療費も大事な支援策ですけど、ほかの支援策、子育て支援策というのも大事なものがあって、そっちのほうがおろそかになっちゃうようなことになると、とても残念だなと思うんですよね。で、高校生までの医療費の無償化を始めるに当たっては、必要以上の休日診療や柔道整復師施術の医療上のマッサージなど、今まで自己負担があったときにはそれほど利用していなかった行為を頻繁に利用するなどして、医療費の増大を招くことがないような適正利用を進めていただきたいと思いますけれど、いかがですか。
滝浪子育て支援課長 休日診療などにつきましては、現在も必要に応じた受診が行われていると考えておりますが、今後も継続して、適正な医療受診につきまして周知してまいりたいと考えております。
近藤 不適切に使っているとは申し上げませんけれども、やっぱりもし無償だと気も大きくなって使ってしまうみたいなことも地域で見られたこともありますので、ぜひスタートのときが大事だと思いますので、その辺をお願いしたいと思いますけれど、いかがですか。
滝浪子育て支援課長 十分な周知をしてまいりたいと考えております。
近藤 ありがとうございます。これで私の全ての質問を終わりです。ありがとうございました。

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